日本酒の味わいは、仕込み時の環境に大きく左右されます。名城酒造では、最新の温度・湿度制御システ
ムとコンピューターによる精密な管理により、季節や気候の影響を受けることなく、常に新鮮で品質の高い
酒をお届けしています。
名城酒造では、洗米・蒸米・搾りから、火入れ・瓶詰めに至るまで、各工程の特性に応じた専用設備を導入
しています。人の感覚だけでは再現が難しい微細な調整も、現代技術が支えることで、ムラのない効率的な
製造体制を実現しています。
年間最大製造量は8,300石(約150万リットル)、月間出荷本数は○0,000本以上。さらに、自動倉庫による
出荷体制を整備しており、OEMや業務店様との大口取引にも、安定供給が可能なパートナーとして高い評
価をいただいています。
麹は、蒸米に麹菌を繁殖させて造ります。米のデンプンをブドウ糖に変えることで、酵母がアルコール発酵
できる環境を整える役割を担います。日本酒の骨格をかたちづくる、もっとも重要な工程のひとつです。米の
状態を五感で見極めながら、麹菌の発育を微調整していく作業には、機械では捉えきれない判断が求めら
れます。麹は生き物であり、昼夜を問わず状態が変化します。その変化にあわせて、細かな手入れを続け
ることで、旨みと香りの基礎となる麹が整います。
酒母の役割は、アルコール発酵を進める酵母を、健やかに増やしていくことです。名城酒造では、水・麹・蒸
米に酵母と乳酸を加えた小型タンクを使い、約2週間かけて酵母を育てています。この工程もまた、すべて
人の手で進めています。タンクの中の状態に意識を集中させながら、温度や泡の立ち方、混ぜたときの感
触など、わずかな変化も見逃さないよう観察を重ねます。酒母もまた、生き物です。酒質や商品ごとに酵母
や米の組み合わせを変えながら、それぞれの状態に合わせて、丁寧に手を入れていきます。
麹や酒母が酒造りの基礎を担うとすれば、醪はその集大成。麹・酒母・蒸米・水を合わせてタンクに仕込
み、発酵の全体を整えながら、味わいをかたちにしていく工程です。数週間にわたる発酵期間中、毎日タン
クの様子を観察し、微細な変化に応じて撹拌や温度の調整を行います。自然な発酵の流れに寄り添いなが
らも、わずかな揺らぎを見極め、必要な手入れを重ねていくのは、人にしかできない作業です。香り・旨み・
キレ、それぞれの要素が調和したとき、輪郭のある引き締まった酒が仕上がります。

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